昨年の覇者は今秋スプリンターズSを制したアストンマーチャン。そのほかにも04年ラインクラフト、03年スイープトウショウなど、勝ち馬にはのちのG1馬がズラリと名を連ねる。この出世レースに、2連勝中のエイムアットビップが挑戦する。
スピードだけじゃない。持続力も備えている。千二百メートルの未勝利をレコードで圧倒。続く、りんどう賞は千四百メートル。抑えたままハナに立つと、直線もしっかりと伸び後続馬を封じた。「スピードを生かす競馬が合うんだろうね。あとは外回りコースがどうかだけど、3走前は3番手から伸びてきたし抑えも利くと思う」と平木厩務員は前向きだ。
確実に調子を上げてきた。1週前には坂路で併せ馬を消化。強めに追うプレサンティール(2歳未勝利)に馬なりで0秒1先着し、4F54秒2-39秒4-12秒4をマークした。「体つきがよくなってきたし、使う度によくなってきたよ。今は本当に状態がいいね」と出来のよさに納得の表情を見せる。
アグネスデジタル産駒は今年の2歳が初年度世代。8頭が勝ち上がり、上々の滑り出しを決めている。エイムアットビップはその筆頭格。現役時代のアグネスデジタルはG1を6勝。芝は日本と香港で、ダートは中央に地方と、場所を選ばずオールマイティーに栄冠を勝ち取った。矢作師も「アグネスデジタル産駒は芝でしか勝っていないんだよな。この馬も母系にイットー(桜花賞馬ハギノトップレディ、宝塚記念馬ハギノカムイオーの母)がいる。軽い芝が合うんだ」と力強くうなずく。
先週、スーパーホーネットがスワンSを勝利。矢作厩舎にうれしい重賞初制覇をもたらしたばかりだ。「ホーネットも勝ったことだし、勝ちたいね」と平木厩務員も力が入る。追い風に乗り、2週連続の重賞制覇へと加速する。


